今をときめく俳優として、映画やドラマで圧倒的な存在感を放つ横浜流星さん。2025年公開の映画『国宝』では、同じくトップ俳優として走り続ける吉沢亮さんとの再共演が大きな話題となりました。そんな二人の輝かしいキャリアの「原点」とも言える作品が、2011年に放送された特撮ドラマ『仮面ライダーフォーゼ』です。
「宇宙キターッ!」の決め台詞と共に、学園を舞台にした青春ドラマという斬新な設定で人気を博した『フォーゼ』。放送から10年以上経った今、なぜ再び注目されているのでしょうか。それは、横浜さんと吉沢さんが演じた役柄の、運命的とも言える関係性にあります。
「横浜流星は仮面ライダーだった?」「吉沢亮との役どころは?」といった疑問を持つ方も多いかもしれません。この記事では、豪華キャストの中でも特に重要な役割を担った横浜流星さんが、『仮面ライダーフォーゼ』でどのように物語に関わっていたのか、そして物語の鍵を握る仮面ライダーメテオとの関係性に深く焦点を当てていきます。
横浜さんが演じた親友という役どころから、吉沢亮さん演じる朔田流星(さくた りゅうせい)ことメテオの謎に包まれた正体、横浜さんは一体何話から登場するのか。さらには、今も心に残るメテオの決め台詞や強力な必殺技、仮面ライダーとしての詳細なスペックに至るまで、あなたの「知りたい」に全てお答えします。
この記事を読めば、二人の俳優の礎を築いた『仮面ライダーフォーゼ』の世界をより深く理解し、楽しめること間違いありません。
この記事でわかること
- 横浜流星さんがフォーゼで演じた役柄と登場話数
- 仮面ライダーメテオの正体や決め台詞、スペック
- 吉沢亮さんとの共演や役の上での関係性
- 映画『国宝』での再共演に至る二人の原点
仮面ライダーフォーゼにおける横浜流星の役柄
- 横浜流星が演じた仮面ライダーメテオ
- 役名は朔田流星(さくた りゅうせい)
- 物語の鍵を握る親友としての出演
- 横浜流星は何話から登場したのか
- 謎に包まれていたメテオの正体
横浜流星が演じた仮面ライダーメテオ

『仮面ライダーフォーゼ』と横浜流星さんについて語る上で、仮面ライダーメテオの存在は絶対に外すことができません。しかし、ここで一つ、多くの人が抱える誤解を解いておく必要があります。
結論から言うと、横浜流星さんが直接仮面ライダーメテオに変身したわけではありません。
仮面ライダーシリーズにおいて、主人公に次ぐ重要な役割を持つ「2号ライダー」として登場したメテオ。このメテオに変身するのは、当時若手俳優として注目されていた吉沢亮さん演じる「朔田流星(さくた りゅうせい)」です。 一方で、横浜流星さんが演じたのは、その朔田流星にとって全てを懸けて守るべき存在であった親友「井石二郎(いせき じろう)」でした。
井石二郎の存在が、朔田流星がメテオとして戦う最大の動機であり、物語の根幹そのもの。つまり、横浜さんとメテオは、いわば一心同体とも言えるほど深い絆で結ばれたキャラクターなのです。この複雑でドラマティックな関係性こそが、ファンを惹きつけてやまない魅力の源泉と言えるでしょう。
役名は朔田流星(さくた りゅうせい)

前述の通り、仮面ライダーメテオに変身するのは、吉沢亮さんが演じた朔田流星です。彼は物語の中盤、昴星(すばるぼし)高校からの交換編入生として、主人公・如月弦太朗(福士蒼汰さん)が通う天ノ川学園高校にやってきます。
二面性を持つミステリアスな転校生
朔田流星は、表向きは文武両道で誰にでも礼儀正しい完璧な優等生。しかし、その仮面の裏では、怪人ゾディアーツと戦う謎の組織「反ゾディアーツ同盟」の一員として、親友を救うというただ一つの目的のために、非情な任務を遂行する潜入員としての顔を持っています。
主人公・弦太朗が掲げる「学園の生徒全員と友達になる」という真っ直ぐな友情を「友情ごっこ」と見下しながらも、次第にその絆に心を動かされていく……。この繊細な心の揺れ動きを、当時10代だった吉沢亮さんが見事に演じきり、キャラクターに深い奥行きを与えました。
横浜流星との運命的な名前の一致
ちなみに、横浜流星さんの本名が「流星」であるのに対し、吉沢亮さんの役名が「流星」であったことは、ファンの間では有名な話です。後年のインタビューで吉沢さんは、「撮影現場で『流星さん!』と呼ばれると、二人して振り向いてしまうこともあった」と語っており、この偶然の一致が、二人の運命的な共演をより印象深いものにしています。
物語の鍵を握る親友としての出演

ここで、横浜流星さんが演じた役柄、井石二郎について、さらに詳しく見ていきましょう。彼の存在なくして、仮面ライダーメテオの物語は始まりません。
井石二郎は、朔田流星と同じ武術「星心大輪拳(せいしんだいりんけん)」の道場に通う、かけがえのない親友であり、互いを高め合う良きライバルでした。しかし、彼は流星のような強さに焦がれるあまり、人間の欲望を暴走させる禁断のアイテム「ゾディアーツスイッチ」に手を出してしまいます。
スイッチの強大なエネルギーに体が耐えきれず、スイッチは暴発。二郎は、親友である流星の目の前で意識不明の昏睡状態に陥ってしまいました。彼を救う唯一の方法を探すこと、これこそが朔田流星がメテオとなり、孤独な戦いに身を投じる理由のすべてです。
横浜さんの出演シーンは、主に流星の回想の中で描かれます。苦悩しながらも友情を確かめ合った日々や、悲劇の瞬間がフラッシュバックすることで、視聴者はメテオの背負う悲しみと覚悟の重さを共有することになります。横浜さんの切ない演技が、物語のドラマ性を格段に高めているのです。
横浜流星は何話から登場したのか

横浜流星さん演じる井石二郎が初めて登場するのは、仮面ライダーメテオが鮮烈なデビューを飾る第17話「流・星・登・場」です。
その後も、朔田流星の過去や苦悩が描かれる重要な局面で、回想シーンを中心に断続的に登場します。具体的な登場話数は以下の通りです。
- 第17話「流・星・登・場」
- 第18話「弦・流・対・決」
- 第20話「超・絶・磁・力」
- 第28話「星・嵐・再・起」
- 第29話「後・輩・無・言」
- 第32話「超・宇・宙・剣」
特に、物語の大きな転換点となる第32話はファン必見のエピソードです。親友を救いたいという一心が、朔田流星を非情な決断へと駆り立て、主人公・弦太朗との間に修復不可能なはずの亀裂を生んでしまいます。この回で井石二郎の運命も大きく動くことになり、横浜さんの短い出演時間ながらも魂のこもった演技が、物語の悲劇性を際立たせています。
謎に包まれていたメテオの正体

朔田流星は、なぜ自らがメテオであることを隠し続けなければならなかったのでしょうか。
その理由は、彼にメテオの力を与えた支援者「タチバナ」から課せられた、「正体を誰にも知られてはならない」という絶対の掟にありました。万が一、敵はもちろん、味方である仮面ライダー部にすら正体が露見した場合、メテオへの変身能力を永久に剥奪されるという、あまりにも大きなリスクを背負っていたのです。
この掟を守るため、流星は学園内ではゾディアーツから逃げ惑う臆病な生徒を演じ、誰にも気づかれずにメテオとして戦うという、綱渡りのような日々を送ります。友情を求める弦太朗たちと距離を置かざるを得ない彼の孤独と葛藤は、物語に常に緊張感をもたらしていました。
しかし、前述した第32話において、親友・二郎を救うことを優先した結果、仮面ライダー部の面々の前で変身を強制解除されてしまいます。この衝撃的な正体の露見は、朔田流星が本当の意味で自分をさらけ出し、「仮面ライダー部の仲間」として再生するための、最も重要な通過儀礼となったのです。
仮面ライダーフォーゼの魅力と横浜流星の活躍
- 豪華キャストと吉沢亮との関係性
- 心に残る仮面ライダーメテオの決め台詞
- メテオの必殺技と戦闘スタイル
- 仮面ライダーメテオの基本スペック
- 今も語られる吉沢亮との共演秘話
- まとめ:仮面ライダーフォーゼは横浜流星の原点
豪華キャストと吉沢亮との関係性

『仮面ライダーフォーゼ』が放送から10年以上経った今でも色褪せない理由の一つが、奇跡とも言える豪華なキャスト陣です。
若手俳優たちの登竜門
主人公・如月弦太朗役の福士蒼汰さん、ヒロイン・城島ユウキ役の清水富美加さん、そしてもちろん、仮面ライダーメテオ・朔田流星役の吉沢亮さんとその親友・井石二郎役の横浜流星さん。主要キャストの多くが、現在の日本の映画・ドラマ界を牽引する存在へと羽ばたいていきました。
仮面ライダーシリーズは、いつの時代も若手俳優の登竜門と言われますが、『フォーゼ』はその中でも特に伝説的な作品として語り継がれています。
『国宝』で昇華された二人の絆
中でも、吉沢亮さんと横浜流星さんの関係性は特別です。『フォーゼ』では、片や親友を救うために孤独な戦いを続けるヒーロー、片やその戦いの原因となった悲劇の親友という、切ない役柄を演じました。
そして約13年の時を経て、2025年公開の映画『国宝』では、宿命のライバルでありながらも深い友情で結ばれる二人の歌舞伎役者として再共演。かつて特撮の世界で育んだ絆が、日本を代表する俳優となった二人の圧倒的な演技によって昇華され、多くのファンの胸を熱くしました。
心に残る仮面ライダーメテオの決め台詞

仮面ライダーメテオのキャラクター性を最も象徴するのが、変身後に敵と対峙した際に放つ、「お前の運命(さだめ)は俺が決める」というクールな決め台詞です。
この台詞には、親友・二郎の運命を狂わせたゾディアーツに対する深い怒りと、たとえどんな犠牲を払ってでも、自らの手で親友の運命を切り開いてみせるという、朔田流星の悲壮な覚悟が凝縮されています。
普段は本心を押し殺している彼が、メテオとしてこの言葉を口にする時、その声には彼の背負う宿命の重さが滲み出ています。また、ブルース・リーを彷彿とさせる「ホワチャッ!」という独特の怪鳥音のようなシャウトも特徴的で、彼の拳法家としてのアイデンティティを際立たせていました。
メテオの必殺技と戦闘スタイル

仮面ライダーメテオの戦闘スタイルは、他の仮面ライダーとは一線を画します。それは、伝説のアクションスター、ブルース・リーが創始した武術「ジークンドー」をモチーフとした架空の拳法、「星心大輪拳(せいしんだいりんけん)」です。
専用の武器を持たず、流れるような体術と鋭い蹴り技を主体とした徒手空拳で敵を圧倒する姿は、当時の視聴者に新鮮な驚きを与えました。右腕に装着したガントレット「メテオギャラクシー」に宿る、惑星の力を解放して放つ多彩な拳撃技も彼の特徴です。
- マーズブレイカー:火星の力を宿した、炎を纏う拳撃
- ジュピターハンマー:木星の引力をエネルギー球に変えて叩きつける
- サターンソーサリー:土星の環を模したエネルギーカッターで切り裂く
そして、ドライバーのレバーを倒す「リミットブレイク」で発動する必殺技はどれも強力無比。高速で回転しながら無数の拳を叩き込む「スターライトシャワー」や、渾身の飛び蹴り「メテオストライク」で数々の強敵を打ち破ってきました。
仮面ライダーメテオの基本スペック

2号ライダーながら、その戦闘能力は非常に高く設定されています。ここでは、その基本スペックを、強化形態であるメテオストームと比較しながら見ていきましょう。
スペック項目 | 仮面ライダーメテオ | 仮面ライダーメテオストーム |
身長 | 210.0cm | 210.0cm |
体重 | 93.0kg | 93.0kg |
パンチ力 | 3.3t | 4.3t |
キック力 | 8.4t | 9.4t |
ジャンプ力 | ひと跳び25m | ひと跳び21m |
走力 | 100mを5.8秒 | 100mを5.4秒 |
※公式設定に基づいた情報です。
主人公のフォーゼ ベースステイツのキック力が6.3tであることからも、メテオのキック力8.4tという数値がいかに高いかがわかります。拳法家という設定を反映し、当初から高い格闘能力を秘めていました。
強化形態であるメテオストームになると、パンチ力、キック力、走力が向上。一方でジャンプ力はわずかに低下しており、より地上での近接戦闘に特化した形態に進化したと考察できます。
今も語られる吉沢亮との共演秘話

前述の通り、横浜流星さん(本名)と、吉沢亮さん(役名)が、二人とも「流星」だったことは、今もファンの間で語り継がれる有名なエピソードです。
2025年公開の映画『国宝』に際したインタビューで、吉沢さんは「『流星さん』って言われたら、2人して向くっていう、なかなか面白い現場ではありました」と、10年以上前の撮影当時を懐かしむように語っています。
まだ10代だった二人が経験したこの偶然のシンクロニシティは、単なる面白い話としてだけでなく、若き二人の瑞々しい関係性を示す象徴的なエピソードとして、多くのファンに記憶されています。この確かな原点があったからこそ、日本を代表する俳優へと成長した二人の再共演が、これほどまでに私たちの心を打つのかもしれません。
まとめ:仮面ライダーフォーゼは横浜流星の原点

- 横浜流星さんは『仮面ライダーフォーゼ』に井石二郎役で出演した
- 井石二郎は、吉沢亮さん演じる朔田流星(仮面ライダーメテオ)の親友
- 横浜さんの役は、物語全体の重要な鍵を握るキーパーソンだった
- 横浜さんの登場は第17話からで、主に回想シーンで活躍した
- 仮面ライダーメテオに変身するのは吉沢亮さん演じる朔田流星
- 朔田流星は、親友を救うという目的のために正体を隠して戦っていた
- メテオの決め台詞は「お前の運命(さだめ)は俺が決める」
- 戦闘スタイルはジークンドーを元にした「星心大輪拳」
- 多彩な必殺技を持ち、高い戦闘スペックを誇る
- 『フォーゼ』のキャストには福士蒼汰さんなど、今をときめく俳優が多数出演
- 吉沢亮さんと横浜流星さんは、役名と本名が同じ「流星」だった
- この偶然は、撮影現場での微笑ましいエピソードとして知られている
- 『フォーゼ』での共演が、二人の俳優としてのキャリアの原点の一つとなった
- 約13年後、映画『国宝』で再び親友役として運命的な再共演を果たした
- 『仮面ライダーフォーゼ』は、横浜さんと吉沢さんの関係性を知る上で必見の作品である

