東海林茉奈ショパンコンクール2025ガイド【日程・経歴】

東海林茉奈ショパンコンクール2025ガイド【日程・経歴】
出典:東海林茉奈公式サイト(https://mana-shoji.jimdosite.com/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB-profile/)

5年に一度のピアノの祭典、「ショパン国際ピアノコンクール」。2025年、ワルシャワの舞台に挑む一人の日本人ピアニスト、東海林茉奈(しょうじ まな)さんに大きな注目が集まっています。この記事では、ショパンコンクール2025における彼女の挑戦について、検索しているあなたの疑問に完全に応えることを目指します。

東海林さんの詳細なプロフィールはもちろん、これまでの輝かしい経歴と受賞歴、そして見事本大会出場を決めるまでの道のりを詳しく解説します。また、気になる1次予選の演奏日程、ショパンの母国で音楽と向き合うポーランドでの活動、彼女ならではの深いショパンへの探求、そして2021年を経ての2度目の挑戦となる背景にも迫ります。

さらに、過去の感動を伝える演奏動画の情報や、コンクールに向けて開催された壮行会リサイタルの様子まで、あらゆる情報を網羅しました。この記事を読めば、東海林茉奈さんの全てが分かります。

この時期でわかること

  • 東海林茉奈さんの詳しいプロフィールとコンクールに至るまでの経歴
  • ショパンコンクール2025における1次予選の正確な演奏日程と詳細
  • 彼女の音楽性の核となるショパンへの探求心とポーランドでの活動
  • 過去の演奏を視聴できる動画情報やこれまでのコンクール挑戦の軌跡
目次

東海林茉奈ショパンコンクール2025徹底ガイド

出典:東海林茉奈インスタグラムmana_shoji_pf(https://www.instagram.com/p/DHskz_5NZSb/)
  • 遂に掴んだ本大会出場の切符
  • ショパンコンクール2025の概要
  • 注目の1次予選の演奏日程
  • ピアニスト東海林茉奈のプロフィール
  • これまでの華々しい経歴と受賞歴

遂に掴んだ本大会出場の切符

ピアニストの東海林茉奈さんは、2025年4月23日から5月4日にかけてワルシャワで開催された第19回ショパン国際ピアノコンクールの予備予選を見事に通過し、10月の本大会への出場権を獲得しました。

ショパンコンクールは世界で最も権威と歴史のあるコンクールの一つであり、その予備予選には世界中から数百名の優れたピアニストが集まります。東海林さんは、この厳しい選考を突破した数少ない日本人ピアニストの一人となりました。

自身のSNSでは2025年5月9日に本大会出場決定を報告し、「悩みながらも今までやってきたことが間違ってなかったのかもしれないと背中を押してもらえた感覚です」「聴いてくださる方の心に深く届く音楽を目指して、次も精一杯準備します!!」と、喜びと次なる舞台への決意を語っています。

この予備予選通過は、2021年の前回大会での経験を経て、再びこの大舞台に挑む彼女にとって、非常に大きな意味を持つ成果です。したがって、彼女のこれまでの努力が結実し、ショパンの故郷ワルシャワで再びその音楽を披露する機会を得たことは、多くの音楽ファンにとっても喜ばしいニュースとなりました。

ショパンコンクール2025の概要

ここで、今回東海林さんが挑む「第19回フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール」の概要を改めて確認しておきましょう。このコンクールは、ピアニストにとって最高の栄誉の一つとされています。

世界最古のモノグラフィック・コンクール

ショパン国際ピアノコンクールは、一人の作曲家(フレデリック・ショパン)の作品のみで審査が行われる、世界で最も歴史ある音楽コンクールです。1927年に第1回が開催されて以来、原則として5年に一度、ショパンの故郷であるポーランドの首都ワルシャワで開催されています。

マルタ・アルゲリッチやマウリツィオ・ポリーニ、クリスチャン・ツィメルマンといった伝説的なピアニストを輩出しており、若手ピアニストにとっては世界的なキャリアを築くための登竜門となっています。

出典:東海林茉奈インスタグラムmana_shoji_pf(https://www.instagram.com/p/DN_EL-YEz93/?img_index=1)

2025年大会の開催日程

第19回大会は、以下のスケジュールで進行します。

  • 第1次予選: 2025年10月3日(金)~ 7日(火)
  • 第2次予選: 2025年10月9日(木)~ 12日(日)
  • 第3次予選: 2025年10月14日(火)~ 16日(木)
  • 本選(ファイナル): 2025年10月18日(土)~ 20日(月)

各ステージを勝ち進むごとに通過者は絞られ、最終的に約10名のファイナリストがワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団との協奏曲で競い合います。東海林さんを含む84名のコンテスタントが、まずはこの第1次予選に挑むことになります。

注目の1次予選の演奏日程

東海林茉奈さんのファンにとって最も気になるのが、彼女の演奏がいつ聴けるのか、という点でしょう。1次予選の演奏順は抽選によって決定されており、現時点での予定は以下の通りです。

東海林さんの演奏は、日本人コンテスタントの中では最後、1次予選最終日の最終セッションに組まれています。

演奏日(現地)演奏時間(現地)演奏日(日本)演奏時間(日本)
2025年10月7日(火)20:00以降の夜の部2025年10月8日(水)午前3:00

※ポーランドと日本の時差は7時間です(日本が7時間進んでいます)。 ※演奏時間は、コンクールの進行状況により多少前後する可能性があります。

演奏予定曲目

1次予選では、エチュード、ノクターン、ワルツ、そしてバラード、スケルツォ、幻想曲、舟歌の中から1曲を選択し、合計20~25分程度のプログラムを演奏します。東海林さんが選んだ曲目は以下の通りです。

  • ノクターン 第8番 変ニ長調 Op.27-2
  • エチュード 第23番 イ短調 Op.25-11「木枯らし」
  • ワルツ 第2番 変イ長調 Op.34-1「華麗なる円舞曲」
  • バラード 第4番 ヘ短調 Op.52

これらの選曲からは、彼女の豊かな表現力と高度な技術を存分にアピールしようという意図がうかがえます。特にショパンの最高傑作の一つと称されるバラード第4番をプログラムの最後に据えている点は、彼女のこのコンクールにかける強い意気込みの表れと考えられます。

コンクールの模様は公式YouTubeチャンネル等でライブ配信される予定ですので、日本からもリアルタイムで応援することが可能です。

ピアニスト東海林茉奈のプロフィール

ここで、東海林茉奈さんの基本的なプロフィールをご紹介します。彼女がどのようなバックグラウンドを持つピアニストなのかを知ることで、その演奏をより深く味わうことができます。

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項目内容
名前東海林 茉奈(しょうじ まな)
生年月日1997年生まれ
出身地兵庫県
活動拠点ポーランド・ワルシャワ
学歴兵庫県立西宮高等学校音楽科 東京藝術大学 音楽学部器楽科ピアノ専攻 (首席卒業) 東京藝術大学大学院 音楽研究科修士課程 修了 現在、ポーランド・ビドゴシュチ音楽院に在籍
師事伊藤恵、パヴェル・ヴァカレツィ、カタジーナ・ポポヴァ=ズィドロン各氏ほか

4歳からピアノを始め、幼少期からその才能を開花させてきました。特筆すべきは、東京藝術大学を首席で卒業している点です。日本の最高学府でトップの成績を修めた実力は、彼女の確かな技術と音楽性の証明と言えます。

大学院ではショパンの研究に深く取り組み、修士論文を執筆。その後、ショパンの音楽を本場で学ぶべく、2022年よりポーランドへ渡りました。現在はワルシャワに居を構え、研鑽を積みながら演奏活動を行っています。ラファウ・ブレハッチを育てた名教授として知られるカタジーナ・ポポヴァ=ズィドロン氏の指導も受けており、ショパンの解釈にさらなる磨きをかけています。

これまでの華々しい経歴と受賞歴

東海林茉奈さんは、国内外の数多くのコンクールで輝かしい成績を収めてきた実力者です。その経歴は、彼女が着実にキャリアを積み重ねてきた証左となります。

主な国内コンクールでの実績

幼少期からピティナ・ピアノコンペティションに参加し、全国決勝大会でF級金賞、G級銅賞など優秀な成績を記録しています。その他にも、

  • 日本クラシック音楽コンクール ピアノ部門 高校女子の部 グランプリ
  • 全日本学生音楽コンクール 高校の部 全国大会 第2位
  • ヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan 特級 グランプリ(ショパン協会賞)

など、日本の主要なコンクールで最高位クラスの賞を多数受賞。早くから次世代を担うピアニストとして注目を集めていました。

国際コンクールでの活躍

国内での成功に留まらず、海外のコンクールにも積極的に挑戦しています。

  • ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクール(ウィーン) 第1位
  • セシリア国際音楽コンクール リサイタル部門 第1位

これらの受賞歴は、彼女の音楽が国境を越えて高く評価されていることを示しています。2024年にはオーストリアで開催されたブラームス国際コンクールでセミファイナリストになるなど、近年も着実に国際的な舞台での経験を積んでいます。

このように、数々のコンクールで培われた経験と実績が、今回のショパンコンクールという大舞台に挑む上での大きな自信と支えになっていることは間違いありません。

東海林茉奈ショパンコンクールへの軌跡

出典:東海林茉奈インスタグラムmana_shoji_pf(https://www.instagram.com/p/DNJhu6etkaE/?img_index=2)
  • 2021年を経て掴んだ2度目の挑戦
  • 拠点ワルシャワでのポーランドでの活動
  • 論文テーマにもなったショパンへの探求
  • 8月に開催された壮行会リサイタル
  • アーカイブで聴ける感動の演奏動画

2021年を経て掴んだ2度目の挑戦

今回、2025年のショパンコンクールへの挑戦は、東海林さんにとって2度目の挑戦となります。初めて挑んだのは、コロナ禍の影響で1年延期されて開催された2021年の第18回大会でした。

この時、彼女は予備予選に出場しましたが、残念ながら本大会への進出は叶いませんでした。しかし、この経験が彼女をさらに大きく成長させたことは、自身の言葉からも明らかです。予備予選出場が決まった際のSNS投稿では、「前回の2021年から色々な経験や感情を経て、再挑戦できる機会を頂けて、まずは嬉しく、ありがたく思います」と綴っており、この4年間が決して平坦な道のりではなかったことを示唆しています。

一度目の挑戦で味わった悔しさや、そこから得た課題。そして、ポーランドに移住してからの新たな学び。これら全ての経験が、今回の再挑戦への強いモチベーションとなっています。失敗を乗り越え、より深く、より成熟した音楽家としてワルシャワの舞台に戻ってきた彼女の演奏は、多くの人々の心を打つものとなるでしょう。まさに、この4年間の集大成が試されるのが、今回のショパンコンクールなのです。

拠点ワルシャワでのポーランドでの活動

東海林さんの大きな強みの一つは、現在ポーランドのワルシャワを拠点に生活し、音楽活動を行っている点です。多くのコンテスタントがコンクールの期間中のみワルシャワに滞在するのに対し、彼女はショパンが生まれ育ち、その音楽が息づく街の空気の中で日常的に研鑽を積んでいます。

2022年10月にポーランドに渡って以来、現地の音楽院(ビドゴシュチ音楽院)で学びながら、演奏家としての経験も重ねてきました。

  • ワジェンキ公園でのショパン・コンサート出演
  • ショパン博物館でのリサイタル
  • KAWAI Showroom Warsawでのソロ公演

これらは、ポーランドの聴衆の前でショパンを演奏するという、非常に貴重な経験です。ショパンの音楽の根底に流れるポロネーズやマズルカのリズム、そしてポーランドの「Żal(ジャル)」と呼ばれる哀愁の感情。これらを肌で感じながら音楽を創り上げられる環境は、他のコンテスタントにはない大きなアドバンテージとなり得ます。

言ってしまえば、彼女はショパンの音楽を「学ぶ」だけでなく、「生きている」のです。この深い結びつきが、彼女の演奏に特別な説得力と深みを与えていることは間違いありません。

出典:東海林茉奈公式サイト(https://mana-shoji.jimdosite.com/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB-profile/)

論文テーマにもなったショパンへの探求

東海林さんのショパンへのアプローチは、単なる演奏技術の追求に留まりません。彼女は学術的な視点からも、ショパンの音楽を深く掘り下げています。

その証拠に、東京藝術大学大学院の修士論文では、**『ショパン その演奏美学と作品への一考察 ー弟子によって残された資料をもとにー』**というテーマで研究を行いました。これは、ショパン自身がどのような音楽を目指し、弟子たちに何を伝えたのかを、歴史的な資料に基づいて分析したものです。

このような知的な探求は、彼女の演奏に大きな裏付けを与えています。

研究が演奏にもたらすもの

なぜこの音を選ぶのか、なぜこのテンポで弾くのか。彼女の演奏の一つ一つの選択には、感覚的なものだけでなく、研究に裏打ちされた論理的な根拠が存在します。これにより、彼女のショパン解釈は、表層的な美しさだけでなく、構造的な強さと深い説得力を持つことになります。

もちろん、音楽は理屈だけではありません。しかし、作曲家の意図を深く理解しようとする真摯な姿勢は、より本質的な表現へと繋がります。東海林さんの演奏が持つ、温かくも知性的な響きは、こうしたショパンへの深い探求の賜物なのです。このアカデミックな背景が、数多のピアニストの中で彼女を際立たせるユニークな個性となっています。

8月に開催された壮行会リサイタル

ショパンコンクールという大舞台を前に、東海林さんは日本で壮行会を兼ねたリサイタルを開催しました。2025年8月28日に大阪のすばるホールで行われたこの演奏会は、彼女にとって特別な意味を持つものでした。

実はこのホールは、彼女が高校生の時に人生で初めてリサイタルを行った思い出の場所です。自身のSNSでも「久しぶりに帰ってこられて感慨深いです☺️」と語っており、音楽家としての原点ともいえる舞台から、世界へ向けての新たな一歩を踏み出しました。

このリサイタルは、コンクール本番で演奏する曲目を含むプログラムで構成され、日本のファンにこれまでの成長の成果を披露すると同時に、本番への最終調整を行う貴重な機会となりました。満員の聴衆から送られた温かい拍手は、ワルシャワで戦う彼女にとって大きな力となるはずです。

また、リサイタル以外にも、大阪・関西万博のポーランドパビリオンで演奏するなど、コンクール直前まで精力的に活動。多くの人々からの応援を背に、彼女は決戦の地ポーランドへと戻りました。

アーカイブで聴ける感動の演奏動画

東海林茉奈さんの演奏を聴いてみたい、と思った方も多いでしょう。幸いなことに、彼女の過去の演奏は、YouTubeなどのプラットフォームで演奏動画として視聴することが可能です。

特に、コンクールの予備予選の演奏は、ショパン研究所の公式チャンネルにアーカイブとして残されています。ここで披露された約30分間の演奏は、彼女が本大会への切符を掴むに至った説得力のある音楽を体験できる、最も価値のある資料の一つです。

出典:The 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition (preliminary round) 2nd session, 27.04.2025
Chopin Institute

YouTubeチャンネルの活用

東海林さん自身も個人のYouTubeチャンネルを開設しており、そこではコンサートの映像や練習風景などが公開されています。

  • コンクールやリサイタルでの演奏記録
  • 室内楽の演奏
  • トークを交えた親しみやすい動画

これらの動画を通じて彼女の多彩な音楽性や人柄に触れることで、来るショパンコンクールでの演奏を、より一層楽しみに待つことができるでしょう。コンクールのライブ配信を観る前に、ぜひ一度、彼女のこれまでの演奏動画をチェックしてみることをお勧めします。温かく、芯のある美しい音色が、きっとあなたの心に響くはずです。

出典:ショパン バラード第3番 作品47 変イ長調 pf.東海林 茉奈 Chopin: Ballade No.3 Op.47 A flat major pf.Mana Shoji
東海林茉奈 Mana Shoji

まとめ:東海林茉奈ショパンコンクールの演奏に注目

  • 東海林茉奈は1997年生まれ、兵庫県出身のピアニスト
  • 東京藝術大学を首席で卒業し、同大学院修士課程を修了
  • 現在はポーランドのワルシャワを拠点に活動している
  • 2025年10月開催の第19回ショパン国際ピアノコンクール本大会に出場する
  • 彼女にとって2021年に続く2度目のコンクール挑戦となる
  • 1次予選の演奏は日本時間10月8日(水)の午前3:00からの予定
  • 1次予選ではバラード第4番などを演奏する
  • ショパンの指導者として名高いポポヴァ=ズィドロン氏に師事
  • 大学院ではショパンの演奏美学に関する論文を執筆した
  • ワジェンキ公園のコンサートなどポーランドでの演奏経験が豊富
  • 国内外のコンクールで多数の優勝・入賞歴を持つ実力者
  • 2025年8月にはコンクールのための壮行会リサイタルを日本で開催した
  • 公式YouTubeチャンネル等で過去の演奏動画が視聴可能
  • 予備予選の演奏もアーカイブで聴くことができる
  • 多くのファンが彼女のコンクールでの活躍に大きな期待を寄せている
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