トヨタの本格スポーツカー、スープラの生産終了がいつになるか、多くのファンが注目しています。トヨタは公式に生産終了を2026年3月と発表し、これによりスープラ 47年の歴史に再び幕が下ろされることになりました。
現行型(A90型)は、BMWとの共同開発によって17年ぶりに復活を遂げたモデルですが、その集大成として特別仕様車 A90 Final Edition も発表されています。この記事では、生産終了の理由がなぜ今なのか、そして新車購入の可能性がまだ残っているのかを詳細に解説します。
また、映画ワイルドスピードでの人気を受け、特に歴代モデル A80型が高騰する中古車価格の相場にも触れつつ、スープラを買い逃した場合の代替車種 5選まで、読者の疑問に網羅的にお答えします。
この記事でわかること
- スープラの正確な生産終了時期(2026年3月)
- 生産終了の背景にある複数の理由
- 新車および中古車の現在の購入可能性と価格動向
- スープラを検討していた方へのおすすめ代替車種
スープラ生産終了はいつ?公式発表と詳細
- 生産終了は2026年3月と正式発表
- 特別仕様車A90 Final Edition
- スープラ47年の歴史に幕
- BMW共同開発モデルの終焉
- 生産終了の理由とは
- 新車購入の可能性と現状
生産終了は2026年3月と正式発表
トヨタ自動車は2025年10月24日、同社の公式サイト上にて、本格スポーツカー「スープラ(A90型)」の生産を2026年3月をもって終了すると正式に発表しました。
この発表は、多くの自動車ファンやオーナー、そして購入を検討していた人々にとって大きな衝撃となりました。スープラは、初代モデルが日本国内で「セリカXX(ダブルエックス)」として1978年に登場して以来、約47年にわたってトヨタのスポーツカーの象徴的存在であり続けたからです。
公式サイトには、これまでの愛顧に対する感謝の言葉と共に、「購入をご検討中だったお客様におかれましては、生産終了のお知らせとなり、大変申し訳ございません」という謝罪の意が掲載されています。
また、注目すべき点として、公式サイトでは「代替の車種などについては、お近くの販売店にお問い合わせください」との記載があります。これは、一般的な生産終了時の案内でよく見られる「新規注文が生産台数に達した時点で販売終了」という表現とは異なっています。このことから、2025年10月24日の発表時点で、すでにスープラの新規注文が国内向けの生産枠の上限に達している可能性が極めて高いと考えられます。
特別仕様車A90 Final Edition

現行型スープラ(A90型)の生産終了を飾る集大成として、トヨタは特別仕様車「A90 Final Edition(A90ファイナルエディション)」を発表しました。これは、2019年の復活からモータースポーツなどを通じて得られた知見を注ぎ込んだ、「A90」の最終進化形態と呼ぶべきモデルです。
この特別仕様車は国内150台の限定販売となり、メーカー希望小売価格は15,000,000円(税込)に設定されました。購入希望者に対しては抽選申込が行われましたが、現在はすでに申込期間が終了しており、新車での入手は非常に困難となっています。
パワートレインの大幅強化

A90 Final Editionの最大の注目点は、その心臓部であるエンジンにあります。ベースとなるRZグレードの3.0L直列6気筒エンジン(B58型)に特別なチューニングを施しました。
吸気経路の見直しや低背圧触媒の採用、エンジン制御の最適化により、最高出力は標準モデルの387PSから441PSへ、最大トルクは500N·mから571N·mへと、大幅に引き上げられています。
モータースポーツ直系の足回りと空力

エンジン性能の向上に伴い、シャシー性能も徹底的に強化されています。
サスペンションには、GR Supra GT4レース車両でも実績のあるKW(カーヴェー)製の減衰力調整式サスペンションを採用。さらに、ボディ補強ブレースの追加や、リヤサブフレームのアルミリジッドマウント化(GT4車両と同様)が施されています。
ブレーキシステムも強化され、フロントには大径19インチのブレンボ製ブレーキ(レッド塗装GRロゴ入り)とドリルドディスクが装着されました。
エクステリアでは、GR Supra GT4を彷彿とさせるスワンネック構造のカーボンリヤウイングや、カーボンフロントスポイラー、カーボンボンネットダクトなどが装備され、強力なダウンフォースと冷却性能を確保しています。
ドライバー専用のコックピット

インテリアも特別仕様です。シートにはRECARO製のカーボンフルバケットシート「RECARO Podium CF」を採用。内装色は、運転席側を鮮烈なレッド、助手席側をブラックとする非対称のアルカンターラ®表皮でまとめられ、ドライバー専用空間としての特別感を際立たせています。

スープラ47年の歴史に幕
今回の生産終了により、スープラの約47年にわたる長い歴史が再び幕を下ろすことになります。スープラの系譜は、1978年に国内で「セリカXX(ダブルエックス)」として誕生したA40/50型に始まります。

出典:GAZOO
これは、当時北米で人気だったダットサン・280Z(日本名:フェアレディZ)に対抗するため、セリカの車体をベースにホイールベースを延長し、トヨタの上級車種(クラウンなど)に搭載されていた直列6気筒エンジンを収めたモデルでした。
1981年には2代目セリカXX(A60型)が登場。シャープなウェッジシェイプとリトラクタブルヘッドライト、デジタルメーターなどを採用した未来的なデザインで人気を博します。

出典:JAF Mate Online
そして1986年、3代目(A70型)へのモデルチェンジを機に、日本国内でも海外と同じ「スープラ」の車名に統一されました。プラットフォームをソアラ(Z20系)と共有しながらも、よりスポーツ色を強め、「TOYOTA 3000GT」のキャッチコピーでトヨタのスポーツイメージを牽引します。グループAレースのホモロゲーションモデル「3.0GTターボA」もこの代で登場しました。

出典:JAF Mate Online
1993年には、今なお最も人気の高い4代目(A80型)がデビューします。「THE SPORTS OF TOYOTA」をスローガンに掲げ、先代までの直線基調から一転、曲線を多用したグラマラスなワイドボディを採用。新開発された3.0L直列6気筒ツインターボエンジン「2JZ-GTE」と、ドイツ・ゲトラグ社と共同開発した6速マニュアルトランスミッションを搭載し、国産スポーツカーの頂点の一つとして君臨しました。

出典:GAZOO
しかし、時代の流れと共に厳しくなる排出ガス規制への対応が難しくなり、A80型は2002年に惜しまれつつ生産を終了。スープラの名は、一度ラインナップから消滅しました。
それから約17年後の2019年。BMWとの共同開発という形で、現行型(A90型)が「GRスープラ」として復活。伝統の直6エンジンとFRレイアウトを守り抜き、現代の技術でピュアスポーツカーの感動を再びファンに届けました。
そして2026年3月、このA90型の生産終了をもって、スープラはその輝かしい歴史に再び幕を下ろすことになります。
BMW共同開発モデルの終焉
現行のA90型スープラは、BMWのオープンスポーツカー「Z4(G29型)」と多くの基本コンポーネントを共有する、共同開発モデルとして誕生しました。このプロジェクトは、スープラ復活を熱望するトヨタにとって、伝統である**「直列6気筒エンジン」と「FR(後輪駆動)」**というパッケージングを実現するための最善の策でした。
2012年頃の開発開始当時、世界的に見ても直列6気筒エンジンを新規開発・生産し続けるメーカーは非常に限られており、BMWはその数少ないメーカーの一つだったのです。
この協業により、スープラはBMW製の3.0L直列6気筒ターボ(B58型)および2.0L直列4気筒ターボ(B48型)、そしてZF製8速オートマチックトランスミッションといった高性能なパワートレインを得ることができました。シャシー(車台)もZ4と共通の「CLAR」プラットフォームをベースとしています。
製造も、両車ともにオーストリアにある自動車製造受託会社「マグナ・シュタイア」のグラーツ工場で行われています。
ただし、両車は単なるバッジエンジニアリング(名前だけ変えた兄弟車)ではありません。開発の初期段階でプラットフォームを共有することを決定した後は、トヨタとBMWのチームは別々に開発を進めました。スープラは「ピュアスポーツクーペ」として、Z4は「プレミアムロードスター」として、それぞれ異なる走りの味付けや内外装デザインが施されています。
今回の生産終了は、このBMW Z4とプラットフォームを共有する現行モデルのライフサイクルが終わりを迎えることを意味しており、両社の協業プロジェクトの一区切りとなります。
生産終了の理由とは
トヨタからスープラ生産終了の明確な理由は公式に発表されていません(2025年10月24日時点)。しかし、業界の動向や車両の特性から、複数の要因が複合的に絡み合っていると広く推測されています。
主な理由として考えられるのは、国際的な法規制への対応コストと、ベース車両を供給するBMWとの契約サイクルの問題です。
1. 新たな法規制への対応コスト
近年、自動車業界では安全基準や環境基準、さらにはサイバーセキュリティに関する規制が世界的に強化されています。
特に欧州などで導入が進む新しい安全規制(GSR2)や、コネクテッドカーに対するサイバーセキュリティ規制(UN-R155/156)は、既存の車種で対応するには多額のコストがかかります。
スープラはBMW Z4とプラットフォームや電子制御システム(ECUなど)を共有しているため、これらの新基準に対応するには、トヨタ単独ではなくBMW側との協調した大規模な改修が必要となります。スポーツカーという比較的販売台数の限られるモデルで、モデル末期にこの莫大なコストを投下することは現実的ではなかった、という見方が有力です。
2. BMW Z4との開発・生産契約
前述の通り、A90型スープラはBMW Z4と基幹部品を共有し、同じ工場で生産されています。こうした共同開発プロジェクトには、通常、一定の契約期間が設定されています。
BMW側がZ4の次期モデルを現行プラットフォームでは計画していない、あるいは電動化へ移行する場合、トヨタがスープラだけを継続して生産することは非常に困難になります。兄弟車であるZ4のモデルライフ終了に合わせて、スープラも生産を終えるという判断が下された可能性が高いと考えられます。
3. 電動化へのリソース集中
世界中の自動車メーカーがカーボンニュートラル達成に向け、EV(電気自動車)やハイブリッド車の開発に経営資源を集中させています。トヨタおよびTOYOTA GAZOO Racingも例外ではなく、将来のスポーツカー像として電動モデルや合成燃料(e-fuel)対応モデルの研究開発を進めています。
限られた開発リソースを、既存の内燃機関モデルの延命よりも、次世代のスポーツカー開発に振り分けるという戦略的な判断があったとも推測されます。
新車購入の可能性と現状
2025年10月24日現在、トヨタ スープラの新車を新規で注文(オーダー)することは、残念ながら非常に困難な状況です。
生産終了が2026年3月と正式に発表されたことに伴い、それまでに生産可能な台数の上限、いわゆる「生産枠」は、すでに国内外からの注文で埋まってしまった可能性が極めて高いと言えます。
特別仕様車「A90 Final Edition」
前述の通り、150台限定で用意された「A90 Final Edition」については、すでに抽選申込期間が終了しており、当選者以外が新車で購入することはできません。
通常モデル(RZ / SZ-R / SZ)
通常モデルについても、多くのトヨタ販売店(特にGR Garage)では、すでに新規の注文受付を停止しています。トヨタの公式サイトで「代替の車種などについては、お近くの販売店にお問い合わせください」と案内されているのは、事実上、新規オーダーが終了したことを示唆していると考えられます。
わずかに残された可能性
もし、これから新車購入を試みるとして、唯一残された可能性は以下の2点です。
- 販売店の「在庫車(ストック車両)」販売店が独自に見込みで発注していた車両が、まだ買い手が付かずに在庫として残っているケース。
- 「キャンセル車」すでに注文していた顧客が、何らかの事情でキャンセルしたために発生した枠。
ただし、スープラのような人気モデルの生産終了となると、これらの車両もすでに行き先が決まっている(キャンセル待ちリストに登録されている)場合がほとんどです。希望のグレードやボディカラー、オプションを選べる可能性は皆無に近いと覚悟すべきでしょう。
本気で購入を検討している場合は、一刻も早く複数のトヨタ販売店(特にGR Garage)に電話などで問い合わせ、「在庫車」や「キャンセル待ち」の情報を確認する必要があります。現実的には、今後は良質な中古車を探すことがメインの選択肢となります。
スープラ生産終了がいつか知った後の選択肢
- 歴代モデルA80型の人気
- ワイルドスピードでの人気と影響
- 現在の中古車価格の相場
- スープラの代替車種5選
- スープラ生産終了はいつ?情報総括
歴代モデルA80型の人気
現行型(A90型)の生産終了が発表されたことで、歴代モデル、特に**最も象徴的な4代目(A80型)**の人気に再び火がついています。
A80型スープラは、1993年から2002年まで生産されたモデルです。「THE SPORTS OF TOYOTA」というキャッチコピーの通り、当時のトヨタが持つ技術の粋を集めて開発されたフラッグシップ・スポーツカーでした。
圧倒的な存在感を放つ「2JZ-GTE」エンジン
A80型の人気を不動のものにしている最大の理由は、ターボモデル(RZ)に搭載された**3.0L直列6気筒ツインターボエンジン「2JZ-GTE」**の存在です。
鋳鉄製のシリンダーブロックを持つこのエンジンは、ノーマル状態での高性能(当時の国産車自主規制上限の280PS)はもちろんのこと、チューニングに対する圧倒的な耐久性の高さで世界中のチューナーから絶賛されました。適切なチューニングを施せば「1000馬力にも耐えうる」と評されるほどのポテンシャルを秘めており、これがA80型を伝説の存在に押し上げました。
ゲトラグ製6速MTと優れたシャシー
2JZエンジンの強大なパワーを受け止めたのが、ドイツ・ゲトラグ社と共同開発した6速マニュアルトランスミッションです。このトランスミッションもエンジン同様に非常に頑強で、ダイレクトなシフトフィールが多くのドライバーを魅了しました。
また、A70型までの直線的なデザインから一転し、曲面を多用した筋肉質でグラマラスなワイドボディや、前後ダブルウィッシュボーン式のサスペンションによる優れた操縦安定性も、A80型が名車と呼ばれるゆえんです。
これらの要素から、A80型は生産終了から20年以上経過した現在でも「トヨタ史上最高のスポーツカー」の一つとして語り継がれており、中古車市場では異常とも言える高値で取引されています。
ワイルドスピードでの人気と影響
A80型スープラの人気、特に北米を中心とした世界的な知名度を決定づけたのは、2001年に公開された**映画「ワイルド・スピード」(原題: The Fast and the Furious)**シリーズでの鮮烈な活躍です。
このシリーズの第1作目において、故ポール・ウォーカーが演じる主人公ブライアン・オコナーの愛車として、鮮やかなオレンジ色のA80型スープラが登場しました。
劇中では、スクラップ同然だったスープラをブライアンとドミニク(ヴィン・ディーゼル)が丹念にレストアし、強力なチューニングを施す過程が描かれます。そして、ストリートレースでフェラーリをあっさりと抜き去るなど、その圧倒的なパフォーマンスが強烈なインパクトを観客に残しました。
この映画の世界的ヒットは、日本国内で生産される高性能スポーツカー、いわゆる**「JDM(Japanese Domestic Market)」**と呼ばれるカテゴリーがカルト的なブームになるきっかけを作りました。A80型スープラは、日産・スカイラインGT-R(R34型)などと共に、JDMブームの象徴的なアイコンとして神格化されたのです。
映画公開から20年以上が経過した現在も、スープラの人気は衰えることを知りません。シリーズ第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION」のラストシーンでは、ブライアン(ポール・ウォーカー)への追悼として、彼自身が所有していた白いA80型スープラが登場し、多くのファンの涙を誘いました。
この世界的な人気がA80型の中古車価格高騰の最大の要因であると同時に、トヨタ経営陣に「スープラ復活」を決断させた大きな後押しになったとも言われています。
現在の中古車価格の相場
スープラの新車購入が困難になった今、多くの人の関心は中古車市場に向かっています。しかし、スープラの中古車価格は、現行型(A90型)・旧型(A80型)ともに高値安定、もしくは上昇傾向が続いています。
現行型(A90型 / DB型)の価格相場
2019年の発売から約6年が経過し、中古車市場にもタマ数が増えてきています。カーセンサーのデータベース(2025年10月24日時点)によると、価格帯は約428万円から1080万円、平均価格は約714万円となっています。
- 2.0L直4モデル(SZ / SZ-R): 比較的価格が落ち着いており、400万円台から探すことが可能です。手軽にスープラの走りを楽しみたい層に選ばれています。
- 3.0L直6モデル(RZ): やはり人気はRZに集中しています。価格は600万円台後半からとなり、高年式の低走行車は新車価格(800万円)に近い価格で取引されています。
- RZの6速MTモデル: 2022年の一部改良で追加された6速マニュアルトランスミッション搭載車は、流通台数が非常に少なく、新車価格を超えるプレミア価格(800万円台後半~1000万円以上)で取引されることも珍しくありません。
今回の生産終了発表を受け、特に人気の高いRZ(特にMT車)や程度の良い個体は、今後さらに価格が上昇していくと予想されます。
4代目(A80型)の価格相場
A80型の中古車価格は「高騰」という言葉が生ぬるいほど、異常なレベルに達しています。すでに実用車ではなく、世界的なコレクターズアイテムとなっているためです。
- 価格が公表されている車両でも1000万円を超える個体は当たり前に存在し、中には「応相談(ASK)」となっている車両も多数あります。
- 特に人気グレードであるターボモデル(RZ)の6速MT車で、なおかつ修復歴がなく、走行距離が少ない、あるいはオリジナル状態を保っているような極上の個体は、2000万円以上、場合によっては3000万円近い値が付くケースもあります。
- NAモデル(SZ系)やAT車は、ターボ・MT車に比べれば安価ですが、それでも状態が良ければ500万円~800万円台と、国産中古スポーツカーとしては非常に高額です。
A80型の購入を検討する場合は、価格だけでなく、修復歴の有無、部品の欠品リスク、そして専門的な知識を持つショップでのメンテナンスが必須であることなど、多くの点を考慮する必要があります。
スープラの代替車種5選
スープラの新車購入を逃してしまった、あるいは中古車が高すぎて手が出ない、という場合でも、スープラが持つ「走る愉しさ」を提供してくれる魅力的なスポーツカーは他にも存在します。
ここでは、スープラの代替車種として有力な候補5台を紹介します。
| 車種名 | 駆動方式 | エンジン | 特徴 | 中古車価格帯 (目安) |
| 1. 日産 フェアレディZ (RZ34) | FR | 3.0L V6ツインターボ | スープラRZの最も直接的な国産ライバル。405PSを発生し、6速MTも選択可能。伝統的なFRスポーツのスタイルを持つ。 | 約520万~1200万円 |
| 2. BMW M2クーペ (G87) | FR | 3.0L 直6ツインターボ | スープラRZ(後期型)と近い系統のエンジン(S58型)を搭載。460PS(前期型)とハイパワー。6速MTも選べる。実用的な後席も備える。 | 約720万~900万円 |
| 3. ポルシェ 718ケイマン (982) | MR | 2.0L/2.5L 水平対向4ターボ, 4.0L 水平対向6 NA | ミッドシップレイアウトによる理想的な運動性能を持つ。スープラが開発ターゲットとした車であり、ハンドリングの正確性は随一。 | 約600万~1400万円 |
| 4. アルピーヌ A110 | MR | 1.8L 直4ターボ | 約1110kgという圧倒的な車重の軽さが武器。パワーはスープラ(250ps級)に及ばないが、軽快感と乗り心地の良さは唯一無二。 | 約640万~950万円 |
| 5. マツダ ロードスター (ND) | FR | 1.5L 直4 NA | 絶対的なパワーではなく、軽さとバランス、「人馬一体」を追求したピュアスポーツ。価格も比較的現実的で、純粋な運転の楽しさを味わえる。 | 約200万~420万円 |
これらの車種は、スープラとは異なる個性や魅力を持っています。スープラという選択肢がなくなった今、ご自身の予算やスポーツカーに求めるもの(パワー、軽快さ、実用性など)を再考し、これらの代替車種を検討してみるのも良い機会かもしれません。
スープラ生産終了はいつ?情報総括
「スープラ生産終了はいつ?」という疑問について、この記事で解説した重要なポイントを以下にまとめます。
- トヨタ スープラの現行型(A90型)の生産は2026年3月をもって終了する
- トヨタ公式サイトで2025年10月24日に正式発表された
- 生産終了の理由は公式発表されていない
- 欧州の安全・サイバーセキュリティ規制への対応コストが要因と推測される
- BMW Z4との共同開発・生産契約の期間満了も理由の一つと考えられる
- 生産終了に伴い、特別仕様車「A90 Final Edition」が発表された
- A90 Final Editionは国内150台限定、価格1500万円
- エンジン出力が441PSに強化され、専用の足回りや空力パーツを装備する
- A90 Final Editionの抽選申込はすでに終了している
- 2025年10月24日現在、通常モデルの新車オーダーも実質的に終了している
- 新車購入は販売店の在庫車やキャンセル車を探す以外にほぼ不可能
- スープラの歴史は1978年の「セリカXX」から始まり、約47年の歴史を持つ
- A80型(4代目)は2JZエンジンと映画ワイルドスピードの影響で伝説的な人気を誇る
- 現行A90型はBMWとの共同開発で17年ぶりに復活したモデルだった
- 現行A90型の中古車平均価格は約714万円で、特にMT車は高騰している
- A80型の中古車は1000万円超えも珍しくなく、世界的なコレクターズアイテムとなっている
- 代替車種としては、日産フェアレディZやBMW M2、ポルシェ 718ケイマンなどが挙げられる
