プロ転向後の田中希実の年収は?契約金からスポンサーまで解説

プロ転向後の田中希実の年収は?契約金からスポンサーまで解説
出典:公式インスタグラムnozomi_tanaka_official(https://www.instagram.com/p/C89hPlqvOMg/?img_index=1)

日本女子中長距離界のエースとして、数々の記録を打ち立て続ける田中希実選手。2023年にプロアスリートへ転向し、その活躍はますます輝きを増しています。これほどの選手となると、気になるのがその年収ではないでしょうか。

この記事では、田中希実選手の年収について、プロ転向後のニューバランスとの契約金スポンサー収入、そして実業団時代の年収との比較を交えながら、多角的に掘り下げていきます。

また、陸上界全体における年収ランキングでの彼女の位置づけ、現在の所属先である豊田自動織機からの退社理由、さらには彼女の圧倒的なすごさを証明する世界陸上での出場種目と輝かしい成績にも迫ります。プライベートな側面として、現在の年齢や気になる結婚相手の存在についても、信頼できる情報をもとに解説します。


この記事でわかること

  • プロ転向後の田中希実選手の推定年収と収入源の詳細
  • 実業団時代とプロアスリートでの収入構造の違い
  • 彼女の年収を支える圧倒的な競技成績とアスリートとしての価値
  • 結婚に関する情報やプロフィールなどのプライベートな側面

目次

プロ転向で変化した田中希実の年収の内訳

  • 実業団時代の推定年収は?
  • ニューバランスとの契約金は数千万円か
  • 現在の主なスポンサー契約
  • 陸上界の年収ランキングでの位置
  • 所属はニューバランスのプロアスリート

実業団時代の推定年収は?

田中希実選手は、2023年3月まで実業団チームである豊田自動織機に所属していました。この時代の年収を理解するためには、まず実業団選手の収入構造を知る必要があります。

実業団選手の収入の仕組み

実業団選手は、企業の陸上競技部に所属しながら、企業の社員として給与を受け取るのが一般的です。つまり、競技活動が仕事であり、その対価として安定した収入を得られる仕組みになっています。

主な収入は所属企業からの給与で、これに大会の成績に応じた報奨金やボーナスが加わることが多いです。田中選手の場合も、豊田自動織機の社員としての給与が収入の基盤でした。

推定される年収額

田中選手の正確な年収は公表されていませんが、豊田自動織機全体の平均年収が約600万円から800万円とされていることから、これが一つの目安と考えられます。もちろん、彼女は日本を代表するトップアスリートであるため、一般社員以上の給与や、競技成績に応じた特別な手当が加算されていた可能性は十分にあります。

したがって、実業団時代の年収は、推定600万円~800万円、あるいはそれ以上であったと見るのが妥当でしょう。

実業団に所属するメリットとデメリット

実業団に所属する最大のメリットは、収入の安定性です。怪我などで競技ができない期間があっても、社員として給与が保証されます。また、引退後も社業に専念することで、セカンドキャリアを築きやすいという利点もあります。

一方で、デメリットとしては、企業の広告塔としての役割を担うため、駅伝などチームが指定する大会への出場が優先される場合があることです。これにより、個人の目標とする海外レースへの挑戦が制限される可能性も出てきます。田中選手がプロ転向を決意した背景には、このような点も影響しているのかもしれません。

ニューバランスとの契約金は数千万円か

2023年4月、田中選手はプロアスリートへと転向し、世界的なスポーツブランドである**New Balance(ニューバランス)**と所属契約を結びました。これにより、彼女の収入構造は大きく変化しました。

プロアスリートの収入の柱は、所属先との契約金です。これもまた正確な金額は公表されていませんが、その規模を推測することは可能です。

陸上界におけるトップ選手のメーカーとの契約金は、年間で数百万円から数千万円が相場とされています。田中選手は、女子1500m、3000m、5000mなど複数種目で日本記録を持ち、オリンピックや世界陸上で入賞経験のある、まさに日本のトップランナーです。

このような実績と人気を考慮すると、ニューバランスとの契約金は数千万円規模に達している可能性が非常に高いと考えられます。これは、実業団時代の給与を大幅に上回る金額であると推測されます。

この契約は、単なる金銭的なサポートにとどまりません。ニューバランスは、彼女の競技活動を全面的にバックアップするための専門チーム「チーム・ニューバランス」の一員として迎え、トレーニング環境や最新のギア提供など、世界で戦うための最適なサポート体制を構築しています。

現在の主なスポンサー契約

プロアスリートの年収を支えるもう一つの大きな柱が、所属契約以外のスポンサー契約です。田中希実選手も、複数の企業とパートナーシップを結び、多方面からのサポートを受けています。

2025年9月現在で判明している主なスポンサーやパートナー企業は以下の通りです。

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企業名業種主なサポート内容
New Balanceスポーツ用品メーカー所属契約(ウェア、シューズ等の提供、活動全般の支援)
大正製薬製薬会社「リポビタン」ブランドを通じたコンディショニングサポート
株式会社ダイダン総合設備工事会社CM出演など、競技活動の支援
株式会社エイチ・アイ・エス (HIS)旅行会社海外遠征などの移動サポート

これらの企業からのスポンサー収入が、ニューバランスとの契約金に上乗せされる形で、彼女の年収を構成しています。各社との契約料は非公表ですが、日本を代表するアスリートとして、それぞれが相当額に上ると考えられます。

特に、テレビCMに出演しているダイダンのような契約は、彼女の知名度とクリーンなイメージを企業が高く評価している証拠です。海外を転戦するアスリートにとって、HISのような旅行会社のサポートは金銭面だけでなく、スムーズな競技活動を続ける上で欠かせないものとなります。

このように、複数の有力企業からのサポートが、プロアスリートとしての田中選手の活動を力強く支えています。

陸上界の年収ランキングでの位置

陸上競技選手の「年収ランキング」という公式なデータは存在しません。なぜなら、多くの選手の契約金やスポンサー収入が非公開であるため、正確な比較が難しいからです。

しかし、利用可能な情報から、田中希実選手が日本の陸上界、特に女子選手の中でどの位置にいるのかを推測することは可能です。

プロ陸上選手の収入源

プロ陸上選手の収入は、主に以下の3つから成り立っています。

  1. 所属契約金:ニューバランスのような企業との契約。
  2. スポンサー収入:所属以外の企業との契約。
  3. 賞金・出場給:ダイヤモンドリーグなどの海外レースや国内大会で得られる賞金。

男子マラソンの大迫傑選手のように、自身のブランドを立ち上げるなど、活動の幅を広げている選手もいますが、基本はこの3つが柱です。

田中選手のランキング上の立ち位置

前述の通り、田中選手のニューバランスとの契約金は数千万円規模と推測され、複数のスポンサー収入もあります。さらに、ダイヤモンドリーグをはじめとする高額賞金レースへも積極的に参戦しています。

これらの収入を合計すると、彼女の年収は日本の女子陸上選手の中では間違いなくトップクラスに位置すると言えるでしょう。男子選手を含めても、マラソンで高額な報奨金を得る選手などを除けば、トラック種目の選手としてはトップレベルの収入を得ていると考えられます。

プロ転向は、成績が直接収入に結びつくシビアな世界に飛び込むことを意味しますが、田中選手のように世界レベルで安定した結果を出し続ける選手にとっては、収入を大幅に増やす大きなチャンスとなるのです。

所属はニューバランスのプロアスリート

改めて、田中希実選手の現在の所属について整理します。彼女は2023年4月1日から、New Balance(ニューバランス)所属のプロアスリートとして活動しています。

これは、日本の陸上界において非常に重要な意味を持ちます。大学卒業後、一度は実業団の豊田自動織機に所属しましたが、約1年でプロの道を選んだからです。

プロアスリートとしての活動

ニューバランスとの所属契約により、彼女は特定の企業に縛られることなく、自身の競技計画を優先した活動が可能になりました。

具体的には、以下のようなメリットが挙げられます。

  • 大会選択の自由:駅伝などチームの意向に左右されず、世界で戦うために最適なレーススケジュールを組むことができる。
  • 練習環境の最適化:ケニアでの高地トレーニングや、海外のトップ選手が集う練習拠点への参加が容易になる。
  • グローバルなサポート:ニューバランスが持つ世界的なネットワークを活用し、最高のサポートを受けられる。

チーム・ニューバランスの一員として

彼女は単にスポンサー契約を結んでいるだけでなく、「チーム・ニューバランス」の一員です。これは、ニューバランスが世界中から選りすぐったトップアスリートで構成されるエリートチームであり、陸上女子400mハードルの世界記録保持者であるシドニー・マクローリン選手なども名を連ねています。

このような世界トップクラスの選手たちと同じチームで活動することは、競技レベルの向上はもちろん、アスリートとしての価値を高める上でも大きなプラスとなります。プロアスリート・田中希実としての新たな挑戦は、このニューバランスとの強固なパートナーシップの上に成り立っているのです。


田中希実の年収を支える強さと素顔

  • 豊田自動織機からの退社理由
  • 日本記録を複数持つ彼女のすごさ
  • 世界陸上での出場種目と主な成績
  • プロフィールと現在の年齢
  • 結婚相手はいる?

豊田自動織機からの退社理由

2023年3月31日をもって豊田自動織機を退社し、プロの道へ進んだ田中希実選手。安定した環境を自ら手放し、新たな挑戦を選んだ退社理由は、彼女の競技に対する真摯な姿勢と高い向上心にありました。

現状維持への危機感

退社を決意した最も大きな理由は、**「さらなる成長を目指して新たな環境に身を置くこと」**でした。彼女自身、メディアの取材に対し、「今までのガムシャラさや、ハングリー精神が失われてしまった」という趣旨のコメントを残しています。

実業団という恵まれた環境は、安定と引き換えに、どこかで満足感を生んでしまう可能性があります。世界トップを目指す彼女にとって、その「居心地の良さ」が、自らを追い込む上での障壁になりかねないという危機感があったのです。

世界で戦うための選択

プロ転向により、彼女は自分自身で全ての責任を負うことになります。成績が出なければ収入は途絶え、サポートを失うリスクもあります。しかし、その厳しい環境こそが、自らをさらに高いステージへと引き上げてくれると信じたのです。

具体的には、プロになることで、これまで以上に海外でのトレーニングやレースに集中できるようになります。日本の実業団に所属していると、チームの年間スケジュール、特に駅伝への出場が大きなウェイトを占めます。プロとして独立することで、これらの制約から解放され、年間を通して世界基準の強化プランを追求できるのです。

言ってしまえば、豊田自動織機からの退社は、安定を捨ててでも世界一を目指すという、彼女の強い覚悟の表れと言えるでしょう。

日本記録を複数持つ彼女のすごさ

田中希実選手の高額な年収は、彼女の圧倒的な競技力、つまり「すごさ」に裏打ちされています。彼女は、日本の女子中長距離界において、まさに前人未到の領域を切り拓いてきたパイオニアです。

圧巻の日本記録保持数

彼女のすごさを最も分かりやすく示しているのが、保持している日本記録の数です。2025年9月現在、彼女が保持している主な日本記録は以下の通りです。

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種目記録樹立日大会名
1000m2分37秒332022年6月22日ホクレン・ディスタンスチャレンジ
1500m3分59秒192021年8月4日東京オリンピック
3000m8分34秒092024年5月30日ダイヤモンドリーグ オスロ大会
5000m14分29秒182023年9月8日ダイヤモンドリーグ ブリュッセル大会

これだけの主要種目で日本記録を総なめにしている選手は、過去に例がありません。特に1500mでの日本人女子初の3分台という記録は、日本の陸上史に残る金字塔です。

世界の舞台での快挙

記録だけでなく、大舞台での勝負強さも彼女のすごさの一つです。

  • 2020東京オリンピック:女子1500mで、日本人選手として史上初めて決勝に進出し、8位入賞という快挙を成し遂げました。
  • 2023ブダペスト世界陸上:女子5000mで、これもまた日本人選手として26年ぶりとなる8位入賞を果たしました。

世界のトップ選手が集う最高峰の舞台で、臆することなく渡り合い、結果を残す。この実績が、彼女を日本だけでなく世界からも注目されるアスリートへと押し上げ、その価値を高めているのです。

世界陸上での出場種目と主な成績

田中選手は、高校時代から世界の舞台で活躍してきましたが、シニアのトップレベルが集う世界陸上においても、着実に実績を積み重ねています。彼女の主戦場は、スピードとスタミナの両方が要求される1500mと5000mです。

これまでの主な世界陸上での成績を振り返ります。

2019年 ドーハ大会

  • 出場種目:5000m
  • 成績:14位
    • シニアとして初めての世界陸上。予選を突破し、決勝では15分00秒01の自己ベスト(当時)をマーク。世界のレベルを肌で感じる貴重な経験となりました。

2022年 オレゴン大会

  • 出場種目:800m, 1500m, 5000m
  • 成績
    • 800m:予選敗退
    • 1500m:準決勝敗退
    • 5000m:12位
    • 日本人選手として史上初となる個人3種目出場を果たし、その挑戦する姿勢が高く評価されました。過密日程の中で5000mでは決勝に進出し、世界の舞台で戦い抜きました。

2023年 ブダペスト大会

  • 出場種目:1500m, 5000m
  • 成績
    • 1500m:準決勝敗退
    • 5000m:8位入賞
    • 5000mの予選で、従来の日本記録を14秒以上も更新する14分37秒98という驚異的なタイムをマーク。決勝でも粘り強い走りを見せ、見事8位入賞を果たしました。

2025年 東京大会に向けて

そして、2025年9月には、地元・東京での世界陸上が開催されます。彼女はすでに出場内定を決めており、1500mと5000mの2種目での活躍が期待されています。満員の国立競技場で、彼女がどんな走りを見せてくれるのか、日本中の陸上ファンが注目しています。

プロフィールと現在の年齢

田中希実選手の強さの背景には、彼女の経歴や育った環境も大きく影響しています。ここで、彼女の基本的なプロフィールを確認しておきましょう。

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項目内容
氏名田中 希実(たなか のぞみ)
生年月日1999年9月4日
年齢26歳(2025年9月7日現在)
出身地兵庫県小野市
身長153cm
出身校小野市立小野南中学校 → 兵庫県立西脇工業高等学校 → 同志社大学 スポーツ健康科学部
所属New Balance
自己ベスト・1500m: 3分59秒19(日本記録) <br> ・5000m: 14分29秒18(日本記録)

陸上一家に生まれて

田中選手は、まさに陸上のサラブレッドです。父の健智さんは元3000m障害の選手で、現在は彼女のコーチを務めています。母の千洋さんも元マラソン選手で、北海道マラソンで2度の優勝経験を持つ実力者でした。

幼い頃から陸上競技が身近にある環境で育ち、父の指導のもとで才能を開花させていきました。親子であり、コーチと選手でもある関係性は、時にぶつかり合うこともあるそうですが、深い信頼関係で結ばれています。

高校は駅伝の名門・西脇工業、大学は同志社大学へと進学。大学時代は駅伝部には所属せず、クラブチームで活動することで、個人の力を世界レベルに高めることに専念しました。この頃からすでに、彼女の視線は常に世界に向けられていたのです。

結婚相手はいる?

トップアスリートのプライベート、特に恋愛や結婚については多くの人が関心を寄せます。田中希実選手も例外ではなく、「結婚相手はいるのか?」という疑問を持つファンは少なくありません。

2025年9月7日現在、田中希実選手が結婚しているという公式な発表や報道はありません。

彼女は現在26歳。アスリートとして最も充実した時期を迎えており、プロとして世界を転戦する多忙な日々を送っています。インタビューなどでも、今は競技に全力を注いでいる様子がうかがえます。

もちろん、プライベートなことなので公表されていないパートナーがいる可能性はゼロではありませんが、憶測で語るべきではありません。

確かなことは、彼女が今、陸上競技という道に真摯に向き合い、自らの限界に挑戦し続けているということです。ファンとしては、彼女の競技活動を温かく見守り、応援することが一番のサポートになるでしょう。将来、素敵な報告が聞ける日を楽しみに待ちたいですね。

まとめ:田中希実の年収と今後の展望

  • 田中希実選手の年収に関する公的な発表はない
  • 実業団時代の年収は推定600万円から800万円以上
  • 収入源は豊田自動織機の社員としての給与が中心だった
  • 2023年4月にプロアスリートへ転向
  • 現在の所属は世界的なブランドであるニューバランス
  • ニューバランスとの契約金は数千万円規模と推測される
  • プロ転向後の年収は実業団時代を大幅に上回る見込み
  • 大正製薬やHISなど複数のスポンサー契約も収入源となっている
  • 日本の女子陸上選手の中ではトップクラスの収入を得ていると考えられる
  • プロ転向の理由は現状維持への危機感と更なる成長を求めたため
  • 1500m、3000m、5000mなど複数種目で日本記録を保持
  • 東京五輪1500mで日本人初の決勝進出と8位入賞を達成
  • 2023年世界陸上5000mでも8位入賞を果たしている
  • 2025年9月現在で26歳、結婚はしていない
  • 今後の活躍次第で年収はさらに増加する可能性がある
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