2024年に世界的大ヒットを記録したドラマ『SHOGUN 将軍』への出演で一躍注目を浴びたイギリス人俳優、トミー・バストウ。彼の左目について、失明したのではないかという心配の声がインターネット上で広がっています。しかし、ご安心ください。
この記事では、トミー・バストウの左目をめぐる失明の真相を徹底的に解き明かします。
実はこの噂、2025年秋から放送が開始されるNHKの朝ドラ「ばけばけ」で彼が演じるレフカダ・ヘブン役に起因するものでした。本記事では、その驚くべき役作りの秘密から、役のモデルとなった小泉八雲の史実、そしてまことしやかに囁かれるオッドアイ説の検証まで、あらゆる角度から情報を網羅します。
さらに、SHOGUN(将軍)出演で見せた卓越した演技力や、日本語が堪能である理由、そして彼の魅力に迫るプロフィールと経歴についても詳しくご紹介。この記事を読めば、トミー・バストウに関するあなたの疑問はすべて解消されるはずです。
この記事でわかること
- トミー・バストウの左目が失明したという噂の真実
- 朝ドラ「ばけばけ」の役作りとモデル小泉八雲の史実
- オッドアイ説や経歴などプロフィールに関する詳細情報
- 「SHOGUN 将軍」で見せた彼の俳優としての魅力
トミーバストウの左目失明は役作りだった
- 噂されるトミー・バストウの左目
- 失明の真相は特殊メイク
- 役作りの秘密はコンタクト
- 朝ドラ「ばけばけ」での役柄
- ヒロイン髙石あかりとの夫婦役
- モデル小泉八雲の史実
噂されるトミー・バストウの左目
2025年度後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のキャスト情報が公開されて以降、レフカダ・ヘブン役を演じるトミー・バストウさんの左目について、多くの注目が集まっています。
きっかけは、2025年5月23日にNHKが公開した松江でのロケ報告会の写真でした。そこに写るトミーさんの左目の瞳は白く濁っており、右目とは明らかに異なる様子だったのです。このビジュアルが公開されると、SNSやインターネットの掲示板では「トミー・バストウは左目を失明しているの?」「片目が見えない状態で撮影しているのだろうか」といった驚きや心配の声が瞬く間に広がりました。
過去の出演作やインタビュー写真では、彼の両目は美しい青色であることが確認されていたため、この突然の変化にファンは騒然となりました。一部では、過去に事故にあったのではないか、あるいは病気なのではないか、といった憶測まで飛び交う事態に至ったのです。しかし、これらの心配は良い意味で杞憂に終わります。
失明の真相は特殊メイク
多くのファンが心配したトミー・バストウさんの左目ですが、失明しているという事実はありません。
彼の白く濁った左目は、すべて朝ドラ「ばけばけ」のための役作りによる特殊メイクによるものです。2024年11月27日に行われた出演者発表会見の際の写真では、彼の両目は澄んだ青色をしており、健康であることが確認できます。
つまり、トミーさんは役を演じる期間のみ、特殊なメイクを施して撮影に臨んでいるということです。この事実は、彼が役柄に対して非常に真摯(しんし)に向き合い、リアリティを追求するプロフェッショナルな俳優であることを示しています。
彼が演じるレフカダ・ヘブンのモデルは、日本で「小泉八雲」として知られるラフカディオ・ハーンであり、彼が実際に左目を失明していたという史実に基づいた役作りなのです。この徹底した役作りによって、物語に深い説得力を与えようとする制作陣とトミーさん本人の意気込みが感じられます。
役作りの秘密はコンタクト
それでは、どのようにして失明した目を再現しているのでしょうか。その役作りの秘密は、特別に製作されたコンタクトレンズにあります。
公開された写真や2025年7月4日に解禁された予告映像を詳しく見ると、彼の左目の眼球の上には、まるで白い膜がかかったかのような、または星が浮かんでいるかのような独特の模様が確認できます。これは、専門のメイクアップアーティストがデザインした特殊効果用のコンタクトレンズを装着することで表現されています。
このようなコンタクトレンズは、俳優の目に合わせて精密に作られ、安全性にも配慮されていますが、長時間の装着は目に負担がかかることも考えられます。視界が通常とは異なる状態で演技を続けることは、想像以上の集中力と忍耐力を要するでしょう。
単に外見を似せるだけでなく、片目の視界が不自由な状態を自ら体験しながら演技に臨むことで、役柄の内面にも深く没入しようとするトミーさんの俳優魂がうかがえます。このコンタクトレンズは、彼の役作りにおける重要なツールの一つと言えるでしょう。
朝ドラ「ばけばけ」での役柄
トミー・バストウさんが鬼気迫る役作りで挑むのは、2025年9月29日から放送開始予定のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」です。この物語は、明治時代の松江を舞台に、怪談を愛する没落士族の娘・松野トキ(モデル:小泉セツ)と、彼女の夫となる外国人英語教師レフカダ・ヘブン(モデル:小泉八雲)の半生を描くフィクションです。
物語のあらすじ
武士の時代が終わり、貧しい暮らしをしていた主人公・トキ(髙石あかり)のもとに、松江にやってきた外国人教師ヘブンの家で住み込み女中として働く話が舞い込みます。当初は言葉や文化の違いに戸惑うトキですが、自身と境遇が似ており、そして何より二人とも「怪談話が好き」という共通点から、次第に心を通わせていきます。 世間から「へんてこ」に見える二人が、夜な夜な怪談話を語り合う不思議な共同生活を通じて、かけがえのない存在へと「化けて」いく物語です。
この作品でトミーさんが演じるレフカダ・ヘブンは、ギリシャで生まれアイルランドで育ち、親戚をたらい回しにされた末にアメリカへ渡り、新聞記者を経て日本に流れ着いたという複雑な背景を持つ人物。彼の失われた左目は、その波乱万丈な人生を象徴する重要な要素として描かれることになります。
ヒロイン髙石あかりとの夫婦役
物語の大きな魅力の一つが、トミー・バストウさん演じるレフカダ・ヘブンと、ヒロイン・松野トキを演じる髙石あかりさんとの夫婦の絆です。
二人が演じる夫婦のモデルとなった小泉八雲とセツは、実に18歳もの年齢差がありました。一方、トミーさんは1991年生まれ、髙石さんは2002年生まれで、実年齢でも11歳の差があります。この年の差が、ドラマの中でどのような化学反応を生むのか、大きな見どころとなりそうです。
2024年11月27日の会見で初めて対面したという二人。髙石さんはトミーさんについて「優しそうで、スタッフの皆さんがとりこになった理由がわかりました」とコメント。一方のトミーさんも髙石さんを「明るくていっしょにお仕事をすると楽しいだろうなと思いました」と語っており、初対面から良好な関係を築いている様子が伝わってきます。
実際の八雲とセツの夫婦関係は、愛情深く非常にキュートであったと伝えられています。国籍や文化、年齢の壁を越えて深い愛情で結ばれた夫婦の姿を、二人がどのように演じてくれるのか。その繊細な心の交流が、物語の感動を大きく左右する鍵となるでしょう。
モデル小泉八雲の史実
レフカダ・ヘブン役のリアリティを追求する上で欠かせないのが、モデルとなった小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の史実です。彼の左目に関するエピソードは、その人物像を深く理解する上で非常に示唆に富んでいます。
16歳での悲劇的な事故
八雲が左目の視力を失ったのは、16歳の時でした。イギリスの寄宿学校で、友人たちと遊んでいた際に、縄跳びの縄の結び目が目に当たってしまうという不運な事故に見舞われます。当時の医療技術では治療が難しく、彼は生涯にわたって左目の光を失うことになりました。
「白い星のかかった人」
事故の後、彼の左目の瞳には白い膜のようなものが残り、それはまるで「白い星」が浮かんでいるように見えたと伝えられています。彼の教え子であった英文学者の田部隆次は、八雲の第一印象を「左の眼球の上に白い星のかかった人であった」と記しています。ドラマでトミーさんが装着するコンタクトレンズは、この記述を忠実に再現したものと考えられます。
義眼をしなかった美意識
八雲は自身の容姿にコンプレックスを抱き、写真を撮られる際は顔の右側を前に向けることが多かったと言われています。しかし、その一方で、彼は失明した左目に義眼を入れたり、眼帯で隠したりすることを生涯しませんでした。 息子の小泉一雄によれば、父・八雲は偽りで傷を隠すことを潔しとしない、強い美意識と誇りを持っていたとされています。この「ありのままを受け入れる」姿勢は、彼の文学作品に通底する精神とも言えるでしょう。ドラマ「ばけばけ」は、このような八雲の内面的な強さや哲学も描いていくのかもしれません。
トミーバストウの左目失明説と多才な魅力
- オッドアイ説の検証と本当の瞳の色
- 彼のプロフィールと経歴
- SHOGUN(将軍)出演でも話題に
- 日本語が堪能な理由とは
オッドアイ説の検証と本当の瞳の色
左目の特殊メイクが話題になる一方で、一部では「トミー・バストウはオッドアイなのでは?」という説も囁かれました。オッドアイとは、左右の瞳の色が異なる虹彩異色症のことです。
しかし、このオッドアイ説は明確な誤りです。
前述の通り、「ばけばけ」で見せている白濁した左目は役作りのための特殊メイクです。メイクをしていない彼の素顔の写真を確認すると、左右の目は全く同じ、吸い込まれるような美しい青色をしています。
役柄のインパクトがあまりに強いために、このような説が生まれたものと考えられます。彼の俳優としての表現力の高さが、ある種の都市伝説を生み出したと言えるかもしれません。いずれにしても、彼の素顔はオッドアイではなく、魅力的な青い瞳の持ち主です。
彼のプロフィールと経歴
「ばけばけ」のヘブン役で日本の朝の顔となるトミー・バストウさんですが、彼は一体どのような経歴を持つ人物なのでしょうか。その多才なプロフィールをご紹介します。
項目 | 内容 |
本名 | トーマス・デレック・バストウ(Thomas Derek Bastow) |
生年月日 | 1991年8月26日 |
出身地 | イギリス イングランド サリー州エプソム |
身長 | 185cm |
学歴 | ブリット・スクール、ドラマ・センター・ロンドン |
職業 | 俳優、ミュージシャン |
バンド活動 | ロックバンド「FranKo」のリードボーカル(2007年結成) |
俳優デビュー | 13歳の時にBTグループの広告に出演(2004年) |
映画デビュー | 『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』(2008年) |
事務所 | officeMUGI、CAMINO REAL |
音楽と演劇に捧げた青春
彼は、アデルやエイミー・ワインハウスといった多くの著名アーティストを輩出したイギリスの名門芸術学校**「ブリット・スクール」**の出身です。若い頃から音楽と演劇の両分野で才能を発揮し、2007年にはロックバンド「FranKo」を結成、リードボーカルとして現在も活動を続けています。
着実にキャリアを積んだ俳優活動
俳優としては、2008年の映画デビュー後、イギリスのテレビドラマを中心にキャリアを重ね、2018年からはアメリカにも活動の幅を広げました。そして2024年、世界的な大ヒット作への出演が彼のキャリアの大きな転機となります。
SHOGUN(将軍)出演でも話題に
トミー・バストウさんの名を世界に知らしめたのが、2024年に公開され、エミー賞で高い評価を受けたドラマシリーズ**『SHOGUN 将軍』**です。
この作品で彼は、物語の重要な鍵を握るポルトガル人司祭マルティン・アルヴィト役を演じました。真田広之さんや浅野忠信さんといった日本の名優たちと共演する中で、彼は流暢な日本語の台詞を披露し、視聴者に大きな衝撃を与えました。
特に、主演兼プロデューサーである真田広之さんとの共演シーンでは、戦国時代の難解な日本語を使いこなし、堂々とした演技を見せています。本人は後に「人生で一番緊張した」と語っていますが、そのプレッシャーを乗り越えて大役を果たした経験は、彼にとって計り知れない財産となったことでしょう。
『SHOGUN 将軍』での成功が、今回の朝ドラ「ばけばけ」のオーディションへの挑戦、そして1767人の中からヘブン役を射止めるという快挙に繋がったことは間違いありません。
日本語が堪能な理由とは
『SHOGUN 将軍』や「ばけばけ」の会見で披露されたトミーさんの流暢な日本語。彼はなぜこれほどまでに日本語が堪能なのでしょうか。
その理由は、日本文化、特に日本のクラシック映画への深い愛情にあります。
彼が日本語の勉強を始めたのは約10年前。きっかけは、父親が見せてくれた世界中の映画の中で、黒澤明監督の作品に強く心を惹かれたことでした。特に『用心棒』や『羅生門』といった作品に感銘を受け、主演の三船敏郎さんを「ヒーロー」と公言するほどのファンになったそうです。
そこから日本の古い文化や武士道に魅了され、教科書を買い、独学で日本語の勉強を開始。過去には千葉県や東京都で半年間のホームステイを経験するなど、実践的に語学力を磨いてきました。
今回の朝ドラ出演は、単なる仕事としてではなく、彼が長年抱いてきた日本へのリスペクトと情熱が結実した夢の舞台なのです。「日本の文化を勉強する覚悟はできております」という彼の言葉からは、役柄と日本文化に対する真摯な姿勢が伝わってきます。
まとめ:トミーバストウ左目失明は役作り
この記事では、俳優トミー・バストウさんの左目失明説の真相から、彼の多才な魅力までを詳しく解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。
- トミー・バストウの左目失明説は誤り
- 真相は朝ドラ「ばけばけ」の役作りのための特殊メイク
- 特殊なコンタクトレンズを装着して失明した目を再現している
- 彼が演じるのは小泉八雲がモデルのレフカダ・ヘブン役
- モデルの小泉八雲は16歳の事故で左目を失明した史実がある
- 八雲は義眼をせずありのままの姿を貫いたとされる
- ヒロインは髙石あかりが演じ夫婦役で共演する
- オッドアイという説も事実ではない
- 彼の本来の瞳の色は美しい青色
- イギリス出身で身長185cmの俳優兼ミュージシャン
- ロックバンド「FranKo」でボーカルも務める
- 世界的大ヒットドラマ「SHOGUN 将軍」に主要キャストで出演
- 「SHOGUN 将軍」では流暢な日本語を披露し話題となった
- 日本語は黒澤映画がきっかけで10年前から独学で習得
- 朝ドラ「ばけばけ」は2025年9月29日から放送開始予定

